分離症といえば腰に出る病気として有名ですが、同じように分離症になりやすい箇所として頚椎が知られています。首の頚椎に出るため頚椎分離症と呼ばれていますが、この頚椎分離症は腰椎分離症とはまったく違った形で症状が表れる場合があります。
症状が出た場合、場所によっては少々厄介なことになることもあるので、首の慢性的な痛みが消えない時は注意したほうが良いです。頚椎分離症は腰椎分離症と同じく、椎間関節の骨折によって椎骨が不安定な状態になります。
ここから更に頚椎すべり症や脊柱管狭窄症に繋がることで身体に様々な悪影響を与えるわけですが、このすべり症や脊柱管狭窄症が頚椎に発生した場合、圧迫される神経や血管が自律神経や脳に関連することがあります。
これにより脳に必要な栄養素や酸素が思うように行き渡らなくなり、脳の機能が低下したり、自律神経失調症になったり、めまいやイライラ、発汗機能の異常などを引き起こしたりと、腰椎にすべり症が出た時とはまったく違う症状に悩まされることがあります。
頚椎分離症は首に長い期間をかけて少しずつ負荷を与え続けることにより、発症したり急に外から強い衝撃が襲うことにより発症します。
普段デスクワークをしている人は首を傾けた状態で長時間作業することが多く、首に負荷が掛かりがちなので、長時間同じ姿勢でいるのは避けるようにして、首の負担を減らす努力をしてみてください。
それと、首の筋肉を鍛えると首の骨に掛かる負担を減らして強い衝撃にも負けなくなるので、首のトレーニングを定期的に行うことも予防対策としてとてもお勧めです。